club 7UP (セブンアップ) 小山・西口 キャバクラ

栃木県小山市中央町3-1-11  TEL:0285-30-7868
  • お気に入り登録お気に入り登録

キャンセル

保存

ブログ

*りょうさんのブログをテキスト検索

写真に写ったもう1人

2026年06月19日 19時18分

写真に写ったもう一人

友達の結婚式で、俺は久しぶりに高校の同級生たちと会った。

式は普通に楽しかった。

新郎の健司は昔から明るいやつで、披露宴でもずっと笑っていた。
新婦もきれいで、みんなで何枚も写真を撮った。

問題が起きたのは、二次会のあとだった。

グループLINEに写真が次々と送られてきた。

「懐かしいな」
「みんな老けたな」
「次は誰が結婚するんだよ」

そんな軽いノリで見ていた。

その中の一枚で、手が止まった。

高校の同級生だけで撮った集合写真。

俺、健司、亮太、美咲、沙織、拓也。

六人で撮ったはずだった。

でも写真には、七人写っていた。

一番右端。

カーテンの陰に、知らない女が立っていた。

黒いワンピース。
長い髪。
顔は下を向いていて見えない。

俺は最初、式場のスタッフかと思った。

でも、その女は明らかにカメラを向いていた。

しかも、俺たちの肩に手を置くくらい近い場所に立っている。

俺はLINEに送った。

「この右端の人、誰?」

すぐに亮太が返した。

「え、誰?」
「スタッフじゃない?」
「こわ」
「いたっけ?」

健司からは返事がなかった。

主役だから疲れて寝たのだろうと思った。

次の日。

健司から個別にLINEが来た。

「昨日の写真、消してくれ」

俺は嫌な予感がした。

「右端の女?」

しばらく既読がつかなかった。

五分後、返事が来た。

「見えたんだ」

俺はすぐ電話した。

健司は出なかった。

代わりに、またメッセージが届いた。

「あれ、俺の元カノ」

高校時代、健司には付き合っていた彼女がいた。

名前は、奈々。

おとなしい子だった。

同じ学校ではなかったけど、文化祭に一度だけ来たことがある。

俺はぼんやり覚えていた。

でも、奈々は数年前に亡くなっていた。

健司と別れたあと、事故に遭ったらしい。

健司は続けて送ってきた。

「結婚式には呼んでない」

当たり前だ。

亡くなっているのだから。

それなのに、写真には写っていた。

その日の夜。

またグループLINEに写真が一枚送られてきた。

送信者は健司。

でも本文はない。

写真は、披露宴の高砂席だった。

新郎新婦が並んで座っている。

その後ろ。

奈々が立っていた。

昨日の集合写真より、はっきり写っている。

長い髪の隙間から、口元だけが見えた。

笑っていた。

グループLINEが荒れた。

「健司、これ何?」
「やめろよ」
「怖すぎ」
「加工?」

健司は何も返さない。

すると、写真がもう一枚送られてきた。

今度は、新郎新婦の入場シーン。

扉から出てくる二人の後ろに、奈々がいた。

まるで一緒に入場しているみたいに。

さらに一枚。

ケーキ入刀。

健司の手の上に、白い手が重なっている。

新婦の手ではない。

細くて、青白い手。

美咲がグループに書き込んだ。

「健司、本当に大丈夫?」

その直後、健司から返信が来た。

「大丈夫」

でも、俺は違和感を覚えた。

健司は「大丈夫」なんて一言だけで返すタイプじゃない。

すぐにまたメッセージが来た。

「今、二人でいる」

誰と。

そう打とうとした瞬間、健司から電話がかかってきた。

出ると、無音だった。

「健司?」

返事はない。

しばらくして、かすかに女の声がした。

「やっと、みんな見てくれた」

俺は背筋が凍った。

「誰だよ」

女は笑った。

「写真って、いいよね」

声は遠いのに、耳元で聞こえるようだった。

「忘れても、残るから」

電話の向こうで、健司の声がした。

「ごめん」

それだけだった。

通話は切れた。

翌朝、健司が病院に運ばれたと連絡が来た。

命に別状はなかった。

でも、奥さんは見つからなかった。

新婚初夜を過ごすはずだったホテルの部屋から、忽然と消えていた。

防犯カメラには、健司と奥さんが部屋に入る映像が残っていた。

その三分後。

部屋から出てきたのは、黒いワンピースの女だった。

顔は映っていない。

でも、フロントを通るとき、カメラの方を向いて笑ったらしい。

その後、奥さんは今も見つかっていない。

健司は退院してから、ほとんど喋らなくなった。

ただ一度だけ、俺に言った。

「あいつ、写真に写るたびに近づいてくる」

俺たちは、結婚式の写真を全部消した。

スマホからも。
クラウドからも。
LINEのアルバムからも。

それで終わったと思った。

でも昨日。

スマホの写真フォルダに、見覚えのない画像が一枚増えていた。

俺の部屋の写真だった。

夜中、ベッドで寝ている俺が写っている。

撮った覚えはない。

部屋の隅には、黒いワンピースの女が立っていた。

そして写真の下に、白い文字でこう書かれていた。

次は、あなたの思い出に入るね

 

 

スーパーイイネ!  [0]
スーパーイイネをもっと見る
イイネ! [0]

※( )は、体験談投稿数です。

イイネをもっと見る
RSS1.0フィード RSS2.0フィード
プロフィール
女の子の名前

名前りょう(リョウ) [20才]
T220
肩書き:おれかおれ以外か
血液型:O型
前職:OL
出身地:栃木県
お酒・タバコ:飲めない・吸わない

最近のブログ
過去のブログ
2026年7月(14)
2026年6月(30)
2026年5月(3)
2026年4月(7)
2026年3月(1)
店舗写真 club 7UP・セブンアップ - 小山・西口のキャバクラ
住所
栃木県小山市中央町3-1-11
営業時間
【火曜~金曜】20:00~LAST
【土曜・日曜】19:00~LAST
※予約不可
Webサイト
セブンアップ公式HP
その他情報
カードが使える

ページトップへ