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【考察】『HUNTER×HUNTER』のクラピカの煽り性能について

2026年08月29日 19時00分

 
 
 
 
 
 
『HUNTER×HUNTER』には、頭のいいキャラクターがたくさん登場する。
 
 
 
 
 
ゴンは直感、キルアは判断力、レオリオは勢い、ヒソカは変態。
 
 
 
 
 
そしてクラピカは、知性と理性を担当している。
 
……と思っていた。
 
しかし、読み返していて気づいた。
クラピカはめちゃくちゃ煽る。
 
 
 
 
 
しかも本人には、あまり煽っている自覚がない。
そこが一番怖い。
 
 
 
 
 
 
まずクラピカは言葉の選び方が強い
 
 
 
 
 
 
クラピカの特徴は、ただ相手を罵倒するわけではないことだと思う。
 
 
 
 
 
「バカ」「弱い」みたいな直接的な煽りは、意外と少ない。
 
 
 
 
 
 
そうではなく、相手の言動を冷静に分析したうえで、相手が一番嫌がりそうなところを淡々と突いてくる。
 
しかも声を荒らげない。
これが怖い。
 
 
 
 
 
 
 
普通の人なら、「お前、それどういう意味だよ!」
となるところを、クラピカは、「つまり、お前はこういうことを言っているのだな」と整理してくる。
 
 
 
 
 
 
 
その瞬間、相手の負けである。
口喧嘩なのに、途中から論文発表になる。
 
 
 
 
 
 
ウボォーギン戦はほぼ面接
 
 
 
 
 
 
クラピカの煽り性能が分かりやすいのが、幻影旅団との戦いだ。
 
 
 
 
 
 
ウボォーギンは、とにかく強い。
 
肉体も強い。
自信もある。
声もデカい。
 
 
 
 
 
 
 
普通なら、こんな相手に喧嘩を売るだけでも怖い。
ところがクラピカは、そんなことを気にしない。
 
 
 
 
 
 
相手の能力や状況を確認しながら、必要な情報を淡々と引き出していく。
 
 
 
 
 
 
そして何より怖いのが、相手のプライドを傷つけることに一切ためらいがない。
 
 
 
 
 
 
 
ウボォーギンからすると、「俺の強さを認めさせたい」
という戦いなのに、クラピカは、「はいはい、じゃあ質問しますね」くらいの温度感で進めてくる。
 
 
 
 
 
 
戦闘というより、圧迫面接である。
 
 
 
 
 
 
 
「お前は私の言うことを聞け」
そしてクラピカには、相手を拘束する能力がある。
これがもう強い。
 
 
 
 
 
 
 
普通のキャラクターなら、「動くな!」くらいで終わる。クラピカは違う。
 
 
 
 
 
 
 
相手に質問し、答えさせ、行動を制限し、必要な情報を引き出す。
 
 
 
 
 
 
つまり、物理的に口喧嘩の主導権を握っている。
そりゃ煽り性能も高くなる。
 
 
 
 
 
 
 
相手がどれだけ怒っても、「怒っているな」くらいの顔で見ている。相手からすると最悪である。
 
 
 
 
 
 
 
しかも敬語になると、さらにクラピカは基本的に理性的なキャラクターなので、相手によっては丁寧な言葉遣いもする。
 
 
 
 
 
 
 
これが逆に怖い。
本当に怒っている人間が、「それは困りますね」みたいな顔をしているときが一番怖いのと同じである。
 
 
 
 
 
 
 
大声で怒鳴られるなら、まだ分かる。
でもクラピカは怒りを一度頭の中で整理してから出してくる。
 
 
 
 
 
 
 
つまり、感情をそのままぶつけるのではなく、加工してから相手に返している。
煽りとして非常に完成度が高い。
 
 
 
 
 
 
クラピカの最大の武器は「正論」
 
 
 
 
結局、クラピカの煽り性能が高い理由はここだと思う。
 
 
 
 
クラピカは、ただ相手を馬鹿にしているわけではない。
基本的に言っていることが筋が通っている。
 
 
 
 
 
だから相手も、「こいつムカつく!」とは思えても、
「いや、それは違う」と簡単には返せない。
 
 
 
 
 
 
これが一番厄介である。
 
 
 
 
 
 
煽りというのは、相手が反論できる余地があるから成立する。
 
 
 
 
 
 
 
しかしクラピカの場合、反論しようとすると、さらに論破されそうな雰囲気がある。
だから相手は怒るしかない。
 
 
 
 
 
 
 
そして怒った瞬間、「感情的になった」という形でさらに不利になる。
 
 
 
 
 
 
完全に罠である。
 
 
 
 
 
 
ただし、クラピカ自身も大概である
ここまでクラピカの煽り性能を褒めてきたが、一つ問題がある。
 
 
 
 
 
クラピカ自身も、かなり感情的になる。
幻影旅団への復讐となると、普段の冷静さが一気に崩れる。
 
 
 
 
 
つまり、他人には「冷静になれ」と言いそうな人間が、自分のことになると全然冷静じゃない。
 
 
 
 
 
 
 
この人間臭さがクラピカの面白いところでもある。
 
 
 
 
 
 
 
完璧な冷血キャラなら、ただ怖いだけ。
でもクラピカは理性的であろうとする一方、自分の中にある怒りや復讐心を完全には捨てられない。
 
 
 
 
 
 
 
 
だからこそ、あれだけ言葉に重みが出る。
 
 
 
クラピカは「煽っている」のではなく「詰めている」
 
 
 
 
 
 
私は、クラピカの煽りを「煽り」と呼ぶのも少し違う気がしている。
 
 
 
 
 
クラピカは、相手を怒らせたいから煽っているわけではない。ただ、自分の目的を達成するために必要なことを言っている。
 
 
 
 
 
結果として、めちゃくちゃ煽りに聞こえる。
 
 
 
 
 
ここがクラピカの強さである。
 
 
 
 
 
ヒソカみたいに楽しそうに煽るわけでもない。
クロロみたいに余裕を見せるわけでもない。
クラピカは真顔で相手の逃げ道を一つずつ潰していく。
 
 
 
 
 
 
そして最後に、「では、答えてもらおう」みたいな顔をする。
 
 
 
 
 
 
 
怖すぎる。
 
 
 
 
 
 
 
 
結局、クラピカと口喧嘩してはいけない
 
 
 
 
 
 
 
クラピカと口喧嘩をするとき、一番やってはいけないのは感情的になることだと思う。
 
 
 
 
 
 
 
怒鳴ったら負け。
焦ったら負け。
余計なことを言ったら負け。
 
 
 
 
 
 
そして何より、クラピカの前で嘘をついてはいけない。
 
 
 
 
 
 
 
なぜなら、相手の言葉を一つずつ拾って、逃げ道を塞いでくるからである。
 
 
 
 
 
 
普通の口喧嘩なら、「もういい!」で終われる。
クラピカ相手だと、「待て。今の発言について説明してもらおう」が始まる。
 
 
 
 
 
 
 
もう帰れない。
 
 
 
 
 
 
 
まとめ
 
 
 
 
 
 
クラピカは『HUNTER×HUNTER』屈指の頭脳派キャラクターである。
 
 
 
 
 
 
しかし、その知性を戦闘だけではなく相手を追い詰める会話にも全振りしている。
 
大声を出さない。
感情に任せて罵倒しない。
相手の発言を整理する。
正論で逃げ道を潰す。
 
 
 
 
 
 
そして本人は、たぶん煽っているつもりがない。
 
 
 
 
 
 
これがクラピカの恐ろしさだと思う。
煽りのプロは、相手を怒らせようとする。
 
 
 
 
 
 
 
クラピカは違う。
 
 
 
 
 
 
 
相手が勝手に怒るところまで追い込んでから、静かに見ている。
 
 
 
 
 
 
 
そう考えると、念能力よりも怖いのは、もしかするとクラピカの口かもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
※本記事は個人の感想です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

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