~怖い話~ナイトワーク未経験者にむけてアドバイス - りょう - club 7UP・セブンアップ - 小山・西口のキャバクラ
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~怖い話~ナイトワーク未経験者にむけてアドバイス
2026年05月01日 20時15分
ナイトワーク未経験者に、経験者がよく言うアドバイスがある。
「店の外でお客さんと会わないこと」
「家の場所は絶対に言わないこと」
「本名は使わないこと」
それは全部、本当に大事だ。
でも、私が一番伝えたいのは少し違う。
“最初からあなたのことを知っている客”には、絶対に笑わないこと。
私が初めて体験入店した日、店長から源氏名を決められた。
「ミナでいい?」
私は頷いた。
席についた最初のお客さんは、五十代くらいの男だった。
スーツも時計も高そうで、話し方も穏やかだった。
「ミナちゃん、初めて?」
「はい、今日が初めてです」
男はにこにこしていた。
「緊張してるね。大丈夫。向いてるよ、君」
その言葉が嬉しくて、私は少し笑った。
すると男は、グラスを揺らしながら言った。
「昔から愛想よかったもんね」
一瞬、聞き間違いかと思った。
「え?」
「小学生の頃から、近所の人にちゃんと挨拶してたでしょ」
背中が冷たくなった。
私はその男に見覚えがなかった。
住んでいた町の話も、学校の話も、何もしていない。
でも男は続けた。
「お母さん、まだあのスーパーで働いてる?」
「弟くん、野球やめちゃったんだっけ?」
「実家の前の細い道、夜暗いよね」
私は声が出なかった。
男は優しく笑ったまま、名刺をテーブルに置いた。
「困ったことがあったら連絡して。
この仕事、最初が一番危ないから」
その後、私はすぐ席を外して、店長に言った。
「あのお客さん、私のこと知ってます」
店長は顔色を変えた。
そしてスタッフに確認させた。
でも、戻ってきたスタッフは首を傾げた。
「その席、誰もいませんでしたよ」
テーブルには、飲みかけのグラスだけが残っていた。
名刺もなかった。
その日で私は店を辞めた。
でも三日後、実家のポストに封筒が入っていた。
中には、あの日の店の名刺。
ただし、名前も会社名も書かれていない。
裏に一行だけ、手書きでこうあった。
“ミナちゃんへ。アドバイスを守れてえらいね。”
それから私は、夜の仕事をしたいと言う未経験の子には、必ずこう言っている。
店選びよりも、時給よりも、衣装よりも先に覚えておいて。
知らない人より、あなたを知っているはずのない人のほうが怖い。
プロフィール
名前:りょう(リョウ) [20才]
T220
肩書き:おれかおれ以外か
血液型:O型
前職:OL
出身地:栃木県
お酒・タバコ:飲めない・吸わない
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