夜の世界を彩るスナックとクラブ。この2つは相通じる要素は多くあるものの、個性はまるで違います。端的に言えば「敷居の高さ」がスナックとクラブの違いですが、日本全国に数千軒も存在すると言われている業界。まずはそれぞれの個性を知って、好みのお店を見つけに行きましょう!ちょっと知識を仕入れておくだけで、スナックにもクラブにも気軽に入れるようになり、夜の世界を今まで以上に幅広く楽しめるようになりますよ。
スナックとクラブの違いを知ってどっちが好みか知ろう!
【大前提】明確な違いはない
「スナックとクラブの違いはこれ!」と、明言できる人はおそらくいません。オープンの際に申請する届出や許可証の種類によって営業できるスタイルは異なりますが、「スナック」と名乗るか「クラブ」と名乗るかは自由。
事実、日本中に「スナックっぽいクラブ」や「クラブ寄りだけどスナック」が存在しています。きっと、みなさんが知りたがっている違いとは、この「スナックっぽさ」や「クラブっぽさ」などの要素ではないでしょうか?
法律上の違いがどうのこうのと言われるよりも、どんな女の子(キャスト)がいて、どんな雰囲気のなか接客してもらえるのか……。このような具体的要素の違いを知れた方が面白いですし、あなたが求めるお店も見えてくるはずですよね。
一般的にイメージされる違いを捉えておけば、好みのお店を見つけやすくなり、出張先や旅行中でも、期待どおりのお店で遊べるようになります。とはいえ、お店それぞれに個性がありますので、「スナックとは」「クラブとは」と言い切ってしまうのも、それはそれで面白さに欠けてしまいますよね。
あなた好みの雰囲気を考えつつ、立ち寄ったお店の個性も楽しんでみてくださいね!
スナックとはアットホームなお店
「スナック」と聞けばアットホームで小さな店をイメージする人が多いと思いますが、まさにそのとおりで、一般的に「スナック」と言えば地域密着型の飲み屋を指します。店の規模としては小さく、20~30人入るようなお店はスナックとしては広いくらいです。
たまに「スナックはカウンター越しの接客をする店」と定義する人がいますが、それは間違い。たしかに、開業時に申請する届出の種類によっては(深夜酒類提供飲食店等)、お客さんの隣に座っての接客がNGなケースもあります。
しかし実際は多くのスナックがボックス席を設け、お客さんの隣でたばこに火を付けたりカラオケを一緒に楽しんだりしています。もちろんきちんと許可証を取得しているスナックも多く、一概に「スナックだからカウンター越しの接客のみ」とは言い切れないんですね。
また、クラブと比べてスナックは店それぞれの特徴が大きく異なります。70歳を過ぎた女性が1人で営業している地域のスナックもありますし、繁華街の中心で若いキャスト達がドレスを着て接客しているスナックもあります。
どの店も常連さんで成り立っているのは共通する点ですが、現代における「スナック」とはあくまでもカテゴリーとしての呼び名であり、その中にさまざまなお店が存在すると考えた方が良いでしょう。
クラブとはお客様を接待するお店
多種多様な店が存在するスナックとは異なり、クラブにはある程度基準となるイメージがあります。それはお客様を「接待」する店である点。
さて、ここで先ほど軽く触れた開業時に申請する届出についてお話します。スナックやクラブをオープンさせるためには、「深夜酒類提供飲食店」の届出、もしくは「風俗営業」の許可が必要です。
「深夜酒類提供飲食店」を申請すると、0時以降の営業が可能になりますが、店内における接待行為は禁止されます。「風俗営業」の許可を取れば接待行為ができる代わりに深夜営業が出来なくなります。
つまり深夜営業を取るか、接待行為を取るか……の二者択一となるんですね。ここでいう「接待行為」とは、
- お客さんの隣に座る
- 指名制度を導入する
- マンツーマン接客をする
- たばこに火を付ける
- カラオケでデュエットする
などが含まれます。スナックであれば、こうした接待行為ができなくても、「うちの店はこうだから」で済みますが、クラブとなればそうもいきません。
この記事を読んでいるあなたも、「クラブ」と聞いてイメージするのは「華やかなホステスが丁寧な接客をしてくれる店」ではないでしょうか?スナックとは異なり、クラブは世間一般のイメージで十分に定義づけされていますよね。
もちろんクラブにもそれぞれ個性はありますが、クラブに来るお客様は接待を期待して来店します。そのためほとんどのクラブが、接待行為でおもてなしする店として運営しているのです。
スナックとクラブの違い4選
| スナック | クラブ | |
| 料金システム | セット料金ボトル料金ガールズドリンク代カラオケ料金同伴料金TAX | セット料金各種チャージ料ボトル料金ガールズドリンク代指名料・同伴料TAX |
| 客層 | 30代~50代中心家族連れも来る女性の1人客も増加傾向 | 40代以上が中心ドレスコード一見客はほぼいない |
| 接客スタイル | 1対複数人もある | 指名嬢+ヘルプ嬢 |
| 働くキャスト層 | 時給相場1,500~2,000円未経験者も多い服装の規定少な目 | 時給相場2,500~4,000円日給相場25,000円以上容姿も重要視される |
スナックとクラブのシステム料金の違い
スナック
まずはスナックの料金システムからチェックしていきましょう。
- セット料金
- ボトル料金
- ガールズドリンク代
- カラオケ料金
- 同伴料金
- TAX
「セット料金」の中に含まれているお酒を飲むのであれば、ボトルを卸す必要はありません。また、スナックは時間制ではありませんから、オープンからラストまで、何時間いてもOK。スナックのセット料金は、3,000円~5,000円程度が目安で、中にはカラオケ歌い放題の店もあります。
くりかえしますが、スナックは店の種類が多く、料金システムも不均一です。気になるスナックに行く前にはお店に直接確認するのがベストですよ。
クラブ
続いてこちらはクラブの料金システム。
- セット料金
- 各種チャージ料金
- ボトル料金
- ガールズドリンク代
- 同伴料・指名料
- TAX
「各種チャージ」に関しては全ての店が導入しているとは限りません。たとえばボーイチャージやヘルプチャージ、タイムチャージ(延長料金)など、銀座の高級店などは取り入れている店が多い印象です。
セット料金の相場はリーズナブルな店で90分7,000円程度~、高級店では20,000円~40,000円ほどかかります。高級店は同伴料・指名料をセット料金に含ませているケースも。また、クラブは「指名」ではなく「担当」としている店が多く、担当替えはなかなかできません。
スナックとクラブの客層の違い
スナック
スナックに来る客層は30代~50代の男性が多いのですが、年齢層以外はかなりバラつきがあります。たとえば賑やかでカラオケ好きな人もいれば、カウンター席で静かに飲むのが好きな人もいます。
この点に関してはクラブでも同様ではあるものの、お客さんの見た目や職業に幅があるのはスナックの方です。ドレスコードも無いため、作業着のまま来る人もいます。
さらにスナックならではの特徴として挙げられるのは、しばしば家族連れも来店する点。住宅街にあるような店は地域の憩いの場としても機能していますし、繁華街中心部にある店でもパートナーや子供を連れてくる人は珍しくありません。
また最近では「スナック女子」という言葉があるように、スナックにひとりで通う女性も増えています。昔からスナック好きな女性はいるのですが、これまでナイトワークとは縁がなかった女性の間でも流行し始めているのです。
クラブ
クラブの客層は全体的には40代以上の男性が中心となり、中には70代以上の方が多く来店する店も。高級店にはドレスコードがあり、そうでない店でも、あまりにもカジュアルな服装は敬遠されるでしょう。
そもそも高級店ともなれば、一見客として入店するのは難しいです。誰かの紹介があって初めて迎え入れてもらえるので、紹介者の顔を立てる意味でも、見た目から整えて行きたいですね。
スナックとクラブの接客スタイルの違い
スナック
前半で記述しましたが、スナックだからといって「カウンター越しの接客のみ」とは限りません。むしろカウンター席のみで営業しているスナックはごくわずかではないでしょうか。
スナックの接客スタイルの特徴をあえて挙げるなら、「1人のキャストが複数人を接客する」の方が適切です。1対複数人の接客はキャバクラなどでは見られず、少人数で営業しているスナックだからこそのスタイルと言えるでしょう。
もう一点、キャストの業務が接客に留まらず、皿洗いや買い出しなど多岐に渡る点も、クラブと比較した時に挙げられる違い。黒服を雇わないスナックも多く(居たとしても1人)、キャストが動くしかないんですね。
そのためスナックのキャストは、忙しく動き回る日も多くあるのです。
クラブ
クラブの接客は、基本的には担当のキャスト+ヘルプの形を取っている店が多いですね。カウンター席、ボックス席と両方ありますが、カウンター席は飾りとして実際には使わない店もよく見かけます。
さて、「クラブの接客」と聞けばテーブルにどう座るかよりもその内容の方が気になる方が多いでしょう。一般的にイメージされがちな、難しい話題だけで盛り上がっているわけではありません。
下らない話だってしますし、カラオケで盛り上がるお客さんもいます。ただ、庶民的なスナックと違うのは、新人キャストであっても″一流″を求められる点です。
下らない話題のなかにさりげなく盛り込まれた風刺的要素に気付けるかどうか、会話のなかからお客さんの価値観を掴めるかどうか。このような会話の節々から、お客さんはキャストに対して「頭の回転が速い」「さすが銀座」などの印象を持つため、高い金額に納得できるのではないでしょうか。
スナックであれば「よくわかんない」と答えても笑って済ませてくれますが、クラブの場合は「もっとお勉強しましょうね」と言われます。
スナックとクラブの女の子の違い
スナック
スナックは時給相場も1,500円~2,000円とそれほど高くありませんから、素人っぽいキャストが多く集まります。学生さんなど若い世代はもちろんですが、ナイトワーク未経験の30代40代が入店するケースも少なくありません。
容姿に関しても「それなり」であれば採用を決める店が多く、働く側としてはハードルの低さを感じます。しかし、だからと言って「質が低い」とは言い切れないのがスナックの面白さ。
教養だけでは計れない愛嬌や魅力がたっぷりで、通っている内に居心地の良さを感じてハマる人が多いですよ♪
クラブ
クラブの場合、小規模な店であれば時給2,500円~4,000円程度、高級店は日給25,000円以上が相場となっています。面接の時点で容姿・経験・コミュニケーション力などを総合的に見てふるいにかけられるので、クラブで働くのはスナックよりもずっと狭き門。
また、髪型や服装の規定が少ないスナックと比べ、クラブはヘアメイクが必須だったり、ドレス着用が義務付けられていたりと、見た目の華やかさが各段に上がります。
少しでも華やかな雰囲気のなかで接待を受けたいと望むなら、スナックよりもクラブの方が合っているでしょう。
まとめ
スナックとクラブの違いに明確な定義はありません。しかしながら世間一般にイメージされる「スナック像」と「クラブ像」には違いが大きく、その点を考えるとあなたのニーズや好みに合ったお店選びがスムーズになります。
- スナックはアットホームなお店が多い
- クラブとはお客様を接待でもてなすお店
- スナックは客層もキャストもカジュアル
- クラブは客層もキャストも華やか(ドレスコードやヘアメイク)
また、スナック・クラブとは大きなカテゴリーであり、それぞれの中でさらに細分化されているのも、夜遊び上手になるためにはおさえておきたいポイント。あなたのイメージとは違う店に出会ったとき、「こういう店もあるんだなぁ」と捉えられるか、「こんなのはスナック(クラブ)じゃない」と切り捨ててしまうか……。
お店それぞれの個性を楽しめるようになった方が、夜の世界をより深く知れずはずですよ♡
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