水商売の意味・語源は水もののように不安定な商売のこと

知識

キャバクラやクラブなど夜の商売のことを「水商売」と呼ばれていますが、本当の意味を知っている人は少ないのではないでしょうか。実は、水商売と呼ばれる職業は他にもあり、意味を知ると自分の職業は水商売だった!なんて気づきにも繋がる深い意味合いがありました。そこで今回は、水商売の意味・語源・由来の他に、水商売に含まれる意外な職業を詳しく解説します。

水商売の意味・語源・由来は諸説あり

キャバ嬢やホステスのことを「水商売の子」と呼んだりしますが、そもそも「水商売」とはどんな意味なのでしょうか。一般的な認識からすると「お酒を売る夜のお店」のことを水商売と表現されていることから、お酒=水となり水を売る商売=水商売との意味で解釈している人は多いようです。

しかし水商売には深い意味があり明確な意味を知ることで、解釈が変わってきます。また、語源や由来については諸説あるため、詳細は不確かなものとされています。では、どんな意味があってどんな語源や由来からきているのか、一つずつ詳しく見ていきましょう。

水商売の意味は人気によって収益や収入が不安定になる職業のこと

水商売の意味は見出しにあるように、「人気によって収益や収入が不安定になる職業のこと」です。また、「お客さんの気まぐれや経済の景気によっても利益が左右される職業のこと」とも言われています。

人気によって収益や収入が不安定になる職業との意味からすると、水商売と呼ばれる職業はお酒を売る夜の商売だけでなく、料亭や飲食店などもお客さんからの人気によって収益が左右される職業に分類されるので「水商売」です。

歌手や俳優といった芸能人や歌舞伎俳優なども人気商売と言われていることから、昔は水商売と呼ばれていました。このようなことから、60代以上の人は水商売に分類される職業を幅広く認識している人が多いですが、20代や30代の若者世代は水商売とは夜のお店だけを指している人がほとんどです。

ちなみに、農業や漁業などは収穫によって収入が不安定になる商売なので水商売には含まれません。水商売の意味とは?と聞かれたら「お客さんからの人気によって収益や収入が不安定になる職業のこと」と覚えておきましょう。

水商売の語源・由来とは

水商売という言葉が誕生した語源や由来は様々な諸説があるとされており、明確になっていません。諸説ある水商売の語源や由来は以下になります。

「水」は収入が不確定な状態を指している。飲食店、風俗店は景気の良し悪し、天候、客の気まぐれなどによって収益が大きく左右されるものである。

また、芸妓が「泥水稼業」と言われていたからという説、江戸時代、街路にあった「水茶屋」からという説もある

引用:ウィキペディア

1つ目の「水」は収益が不確定な状態を指しているですが、「水の流れは不安定」な意味合いから収益が不安定な商売のことを水商売と指すようになったとの説です。

2つ目の「飲食店、風俗店は景気の良し悪し、天候、客の気まぐれなどによって収益が左右されるものである」については、水商売の意味から派生した語源・由来だと思われます。

3つ目の芸妓が「泥水稼業」と言われていたからの説は、泥水稼業を現代風に言い換えて「水商売」の言葉が誕生したのではないかと言われています。

4つ目の江戸時代、街路にあった「水茶屋」からという説は、水茶屋は湯茶などを提供してお客さんを休憩させる場所として江戸時代に誕生した商売です。水茶屋をもっと繁盛させるために看板娘を雇い、お客さんからの評判を上げることで収益を増していったと伝えられています。この商売モデルが現在のキャバクラやクラブといった水商売と呼ばれる夜のお店に繋がったのではないかとされている由来です。

水商売の語源と由来について4つの説があることを解説してきましたが、どれも明確なものがないため、参考程度にしておきましょう。

水商売に含まれる主な職業3つ

水商売と呼ばれる職業にはエステや芸能人などの人気商売も含まれると解説してきましたが、主にホストやホステスがお客さんをおもてなしする「夜のお店」を指して水商売と呼ぶ人が多いです。

2021年現在では夜の職業にことを「ナイトワーク」と呼んだりもしていますが、まだまだ水商売の呼び名の方が広い世代で通用している言葉です。では、水商売に含まれる主な職業にはどんなものがあるのか詳しく見ていきましょう。

キャバクラやクラブなどに在籍する「キャバ嬢やホステス」

水商売ってどんな職業?と聞かれたら多くの人が思い浮かべるのが「キャバ嬢やホステス」ではないでしょうか。まさにその通りで、キャバクラやクラブは景気やお客さんの気まぐれなどによって収益が左右される代表的な職業です。

そこで働くキャバ嬢やホステスもお客さんからの人気によってお給料に差が出る業種のため、水商売の意味に当てはまります。ホストクラブ・ラウンジ・バー・パブ・スナックなども水商売であり、働く従業員も水商売の職種として括ることができます。

キャバ嬢やホステスはNO.1の人気嬢になると月収1,000万を稼ぐほどの高所得者になれますが、お客さんからの指名が取れないなど人気が出ない嬢は時給のみのお給料しかもらえず、人気嬢との差は天と地ほどになり、まさに水商売です。

性風俗店に在籍する「風俗嬢」

風俗店もキャバクラやクラブと同様に、お客さんからの人気によってお店の繁盛が決まる職業です。風俗嬢も指名を多くいただければお給料がたくさんもらえることから、水商売の職種です。

性風俗店にはソープランドやデリヘルなど様々な形態のお店がありますが、人気商売がゆえに新規でオープンしても人気が出ず客足が鈍ければ1年以内に閉店してしまうお店は多くありますね。人気でお店の行方が左右される水商売は、ギャンブルにも似ています。

宴席でお客様をおもてなしする「芸者やコンパニオン」

温泉街の旅館やホテルの宴席でお客様をおもてなしする芸者やコンパニオンは、お客様からのお呼びがあることで収入が発生する職業です。忘年会・新年会や秋の社員旅行シーズンなどは宴会が多く行われる時期のため、繁忙月となり収入が増えます。また繁忙月は芸者やコンパニオンへの依頼が集中するため、人手が足りなくなるほどの人気ぶりです。

逆に夏などの家族旅行シーズンは宴会が少ないため、繁忙月に比べると収入は激減します。また、キャバ嬢やホステスと違い待機時間はなく仕事が入らなければ時給が発生しないので、暇なシーズンは収入を補うためにスナックやクラブで働く人もいます。芸者やコンパニオンは、シーズンによって収入に開きがでる職業です。

実は水商売に含まれる意外な職業5つ

お酒を提供する夜の職業のことを主な水商売として紹介してきましたが、水商売の意味からすると実は意外な職業も含まれています。大きな括りで考えると、飲食店などを経営している個人事業主はお客様からの人気や景気などで収益が不安定になる商売なので、水商売と表現する人もいます。

このように実は水商売と指す職業は多岐に渡るわけですが、では実際にどんな職業があるのか紹介します。

【実は水商売に含まれる意外な職業5つ】

  • 人気商売の代表「芸能人」
  • 日本の伝統芸能「歌舞伎俳優」
  • ブログで様々な情報を発信する「ブロガー」
  • 癒しや美肌を提供する「エステシャン」
  • モノを創作する「クリエイター」

それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。

人気商売の代表「芸能人」

芸能人は、人気によって収入に差が出る代表的な人気商売の一つです。芸能人の括りの中には、ミュージシャン・歌手・芸人・タレント・モデルなどが含まれます。人気が出れば収入はうなぎ上りの商売で、都内の一等地に豪邸を建てたりタワーマンションの最上階に住むなど、一般人では手が届かないほどのゴージャスな暮らしをしていますよね。

逆に人気が出ず売れなければ収入は0円なんてこともあり、風呂無し4畳一間のようなアパート暮らしでバイトをして生活を繋いでいる芸能人もいます。また一時期人気が出たとしても一発屋のように、ブームが去り人気が低迷していくと収入も平行して下がっていくため、まさに水商売の職業です。

日本の伝統芸能「歌舞伎役者」

歌舞伎役者は、劇場で上演して収入を得ている職業です。そのため、人気がなければ観客数は減り収入も下がる商売です。逆に人気歌舞伎役者の場合は、劇場の観客席が満席になる大入状態が毎公演続きます。また、地方への興行も増えるなど上演が多ければ多いほど収入も上がっていくため、歌舞伎役者は水商売だと言われています。

同じく劇場で演劇を披露する舞台俳優も、水商売の職業です。また、相撲をする力士も勝負によって収入が左右され不安定な職業であることから昔は水商売と呼ばれていました。

ブログで様々な情報を発信する「ブロガー」

人気が出ると月収100万円以上を稼ぐ人もいるブロガーですが、人気によって収益が不安定になる職業のため水商売です。ブログで情報を発信するだけなので楽な仕事だと思われがちですが、人気が出なければ収入は0円といった厳しい職業です。

ブロガーは在宅で仕事ができるため主婦にも人気の職業で、家庭で簡単に作れる料理のレシピ情報を発信するなど主婦目線での発信をメインにしたブロガーが多くいます。その中でもブログの読者数が多く人気が高まってくるとテレビ出演や出版のオファーがくるなどして収入は爆発的に増える職業です。

癒しや美肌を提供する「エステ」

疲れを癒したりキレイにすることが仕事のエステですが、ダイエットや脱毛などといった流行によって収益が左右される業界であることから、水商売と言われています。エステにある機械を使った○○ダイエットなどがメディアで紹介されると、予約困難になるほどの人気が出て収益は爆発。しかし一定期間が経過し人気が下火になると収益はガタ落ちになる商売です。

またネイルサロンも同様で、センスの良いネイリストが居るサロンは人気があり予約が殺到していますが、人気のないネイルサロンは開業からわずか1年以内で閉店するお店もあるなど、人気に左右される商売です。

モノを創作する「クリエイター」

クリエイターは人気が出ると仕事の依頼が多く入ってくる職業のため、水商売に含まれます。企業に属しているクリエイターは基本給をいただけるので関係ありませんが、個人でクリエイターを職業としている人は人気が出なければ収入は0円です。

クリエイターと言っても様々な種類があるので一部を紹介します。

【クリエイターの職種】

  • グラフィックデザイナー
  • イラストレイター
  • 漫画家
  • 作家
  • 舞台監督
  • 画家
  • ガラス工芸作家

クリエイターの職種を一部紹介しましたが、上記以外にもまだまだたくさんあります。漫画家や作家で例えると、人気作品を一つでも誕生させることができれば次回作にも注目が集まり、自然と収益は増えます。逆に人気作を作り出せない場合は、収益は0円の職業です。

水商売の意味は人気によって収入が不安定になる商売のこと

世間からの人気によって収益や収入が不安定になる商売や職業のことを、水商売と言います。語源・由来については下記の諸説があります。

【水商売の語源・由来】

  1. 「水の流れは不安定」な意味合いから収益が不安定な商売のことを水商売と指すようになった
  2. 「飲食店、風俗店は景気の良し悪し、天候、客の気まぐれなどによって収益が大きく左右されるもの」は水商売の意味から派生した語源・由来
  3. 芸妓が「泥水稼業」と言われていたことから「泥水稼業」を現代風に言い換えたのが「水商売」と言われるようになった由来
  4. 江戸時代の「水茶屋」では看板娘をおきお客さんからの人気を獲得して商売繁盛を狙っていたことから、この商売モデルが水商売と言われる現在の夜のお店キャバクラやクラブに繋がってのではないかとの説

語源・由来に関しては現在でも明確にされているものがないため、参考程度に覚えておくといいでしょう。また水商売については夜のお店だけでなく、芸能人や歌舞伎役者といった人気商売の職業も含まれることも覚えておきましょう。

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