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2022年9月13日にジャン=リュック・ゴダールが死んでから1年が経った。

2023年09月14日 14時53分

2022年9月13日にジャン=リュック・ゴダールが死んでから1年が経った。
 
この1年でゴダールを特集した映画祭などが開催され、また今後も開催されるだろう。『U-next』や『amazonプライム』や『ザ・シネマメンバーズ』などで全作品ではないが、契約すればいつでもゴダール作品を観ることは出来る。
 
だが正直、よほどの映画好き、映画狂(シネフィル)か、映画の作り手以外には、ゴダールの死がどれほど重大な事なのかが、この1年の間に「世間一般(この言葉と存在自体もそもそも疑わしいが)」にほぼ全く届いていないし、ほぼ全く知らしめる事が出来ていない、と改めて私は思う。本当に残念でならない。
 
では、ジャン=リュック・ゴダールとは一体、どんな存在なのか?私なりの私見を述べてみたいと思う。
 
ゴダールは過去の映画を観て、映画を知り学び、映画を批評する事で、映画を撮り始めた。「過去の映画への憧れと敬愛と畏怖の念」を抱きながらも、いざ自分が映画を撮ろうと思った時、「過去の映画で何もかも先にやられてしまっているのではないか?」、「もはや自分には撮るべき映画など無いのではないか?」という絶望を感じながらも、それでも映画を撮る(作る)とは、どういう事なのか?という所からゴダール(フランソワ・トリュフォー等のヌーベルヴァーグの他の映画作家も)は出発しているのだ。
 
そうしてデビュー作『勝手にしやがれ(原題『息も絶え絶えに』)をゴダールは撮る。どうにも拭い去る事が出来ない「過去の映画への憧れと敬愛と畏怖の念」をそのまま画面や人物に取り込み反映させながら、ほぼシナリオ無しでの即興演出、俳優の即興演技、車椅子等での移動撮影、ほぼ撮影用の照明無しでの高感度フィルムでの撮影、そして撮影当時の同時代的なリアルな人間の有り様や感覚や空気を取り入れる事。さらには本当なのかどうかわからないが、出来上がった最初の初号フィルムが長すぎる(3時間程あったらしい)とプロデューサーに言われて、頭に来たゴダールはフィルムを適当にバッサバッサと切ってしまったが故に偶然産まれてしまった?(たぶんちゃんと考えながら切ってたと思う)伝説の世界初の「ジャンプカット」(ワンカットで撮られたシーンを途中で何箇所か切る事で、そのシーンの時間を短縮する事)。そうした事の積み重ねからデビュー作『勝手にしやがれ』は出来上がり、世界中に公開され、世界中に驚きと衝撃を与えたのだ。
 
そこから始まったジャン=リュック・ゴダールの映画監督、映画作家としての歩みは、その後も、商業ベースの作品だろうが、政治的に傾いた低予算の作品だろうが、どんな作品でも、基本的には死ぬまで常に変わらなかった。
 
ジャン=リュック・ゴダールは、どうにも拭い去る事が出来ない「過去の映画への憧れと敬愛と畏怖の念」を常にそのまま画面や人物に取り込み反映させるという、語弊を恐れずに言えば、「過去の映画のパロディ」をやりながらも、常に「自分にしか出来ない新しい映画の在り方」を追求し、「まだ誰も観たことが無い、まだ誰もやったことが無い」、新たな演出や撮影方法や編集などを試しながら、映画を撮っていた。
 
ジャン=リュック・ゴダールは、リュミエール兄弟の『工場の出口』や『列車の到着』などの「ただ人物や機関車の写真が動くという単純な驚きと発見」から出発した「映画の原点」から、その後、世界中で撮られたありとあらゆる「映画の発展」を目の当たりにし、「映画の歴史」を知り学び、それを踏まえた上で尚かつ、新しい映画の在り方、CGなどの技術的な革新に限らない「映画の最先端の在り方」(とは言えゴダールは3D映像やデジタル編集などもやっていたが)を追求して行った。
 
ジャン=リュック・ゴダールは、「映画(映像)の原点と歴史と現在と最先端」を常に追求しながら、デビュー作『勝手にしやがれ』から遺作『イメージの本』に到るまで、死ぬまで常に模索しながら映画を撮り続けていたのだ。こんな映画監督、映画作家は、世界中にジャン=リュック・ゴダール1人しかいない。と、私は思っている。それを改めて世界中の人に知って欲しいと本当に心から思うのだ。ジャン=リュック・ゴダールを知らずに映画を語る事など、映画を作る事など、絶対に不可能なのだ。
 
そして私は、そんなジャン=リュック・ゴダールを知り学び、「憧れと敬愛と畏怖の念」を抱きながらも、ジャン=リュック・ゴダールには出来なかった「新しい映画(映像)の在り方」を自分なりに追求しながら、「まだ観たことが無い、まだ誰もやった事が無い映画(映像)」を発見し、作り出し、作り続けて行こうと思っています。あくまでも、ジャン=リュック・ゴダールのみならず、自分が観て来た「過去の映画(映像)への憧れと敬愛と畏怖の念」を決して忘れないままに。
 
私のYouTubeチャンネル『ゴーゴン、表 寿彦、美生ちゃん、寝る!?』の「表 寿彦=ゴーゴン➗美生ちゃんの汚部屋日常生活24時間生中継定点カメラ1・寝室&定点カメラ2・キッチン」は、その実践作品の1つなのです。

 

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出身地:東京都
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